【WHY BLOCK CHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?】社会を変える破壊的テクノロジー

ビジネス書紹介
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今回、紹介する本はこちら!

タイトル WHY BLOCK CHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?
著者 坪井 大輔(株式会社 INDETAIL代表取締役)
出版日 2019年7月12日
ページ数 245ページ
価格 1,600円+税

本書はYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介されています。

非情に分かりやすく紹介されているので、気になる方は是非チェックしてみてください。

ブロックチェーンは破壊的テクノロジー

ブロックチェーンはしばしば、破壊的テクノロジーであると評価されます。

何を破壊するかというと、それは中央集権的システムそのものです。

中央集権的システムとは、特定の個人や組織に情報や意思決定権が集中している状態を表します。

たとえば、一般的な会社も中央集権的システムといえます。

意思決定権がピラミッド型になっており、トップほど人事権や、昇給、予算の策定等、多くの権限を持っていると思います。

なぜ、ブロックチェーンが中央集権的システムを破壊できるのでしょうか?

それは、ブロックチェーンが管理者のいない分散型ネットワークシステムだからです。

この事については後ほど詳しく解説します。

中央集権的システム
分散型ネットワークシステム

そもそもブロックチェーンとは何か?

そもそもブロックチェーンって何?

昔、ビットコインのニュースで聞いたことはあるけど・・・

という方向けに、ブロックチェーンとは何かを紹介していきます。

ご存知の方は読み飛ばしてOKです。

ブロックチェーンは4つの既存テクノロジーの融合によって生まれた

ブロックチェーンは以下の4つの既存のテクノロジーを融合させることで成り立っています。

  • 暗号化技術
  • コンセンサスアルゴリズム
  • P2P(ピア・トゥ・ピア)
  • DLT(分散型台帳技術)

どれも聞きなじみのない言葉だと思うので1ずつ解説していきます。

暗号化技術

暗号化技術とは、1回のやりとりごとに、その取引の記録が暗号化される技術です。

馴染み深いものとして電子メールがあります。

電子メールも、相手に送られる前に暗号化されるため、第三者が不正にメールを受信しても、内容が分からないようになっています。

ちなみにブロックチェーンにおいては、暗号化されたデータが一定数溜まると、1つのブロックに収納されるようになっています。

たとえばビットコインでは1ブロックに約4,200件の取引データが入ります。

コンセンサスアルゴリズム

コンセンサスアルゴリズムとは、暗号化されたデータをブロックに収納する時に、

「これでブロックにしていいですか?」

と全員に確認してからブロックに封をする技術です。

このコンセンサスアルゴリズムにより、不正なブロックが作成されることを防ぐことができます。

こうして完成したブロックは、時系列ごとにチェーンのように繋がれ、ブロックがメチャクチャに散乱するのを防ぎます。

P2P(ピア・トゥ・ピア)

P2P(ピア・トゥ・ピア)とは、個々の参加者同士を通信可能にする技術です。

これにより、さきほどのコンセンサスアルゴリズムが実現可能となっています。

P2P(ピア・トゥ・ピア)のメリットは、どこか1か所のパソコンが故障しても、その他のパソコンと情報を共有しているため、データの損失が起きないことです。

DLT(分散型台帳技術)

DLT(分散型台帳技術)とは、「ブロックが1個完成した」という情報を台帳にし、その台帳を全員が持っているようにする技術です。

このDLT(分散型台帳技術)により、セキュリティの堅牢性が生まれます。

なぜなら、ブロック情報を改ざんするためには、全員の台帳を書き換える必要があるからです。

しかも、ブロックの中の情報は事前にコンセンサスアルゴリズムにより確認されている上に、暗号化までされています。

そして、ブロックはチェーンのように繋がれているため、1つのブロックを改ざんするためには、そのブロック以前に作成された全てのブロックも同時に改ざんしなければ、辻褄が合わなくなってしまいます。

よって、現実的にブロックチェーンの改ざんは不可能です。

このセキュリティの高さが、ビットコインのような仮想通貨に技術が応用された理由の一つです。

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ブロックチェーンにより管理されたデータは改ざんが不可能と理解してもらえればOKです。

改ざん不可能という事実がシステムに信頼を生み出すこともポイント!

ブロックチェーンが生み出す世界

ブロックチェーンは従来の中央集権的システムを破壊し、管理者のいない分散型ネットワークを築くと最初の方で書きました。

具体的にはどのような変化が起こるでしょうか?

本書の中から一部抜粋して紹介します。

組織形態を表す言葉に「ホラクラシー」というものがあります。私たちが慣れているピラミッド型組織に対して、フラットな、各自が独立・自立していて、各自に権限がある、そんな形態を指します。未来の組織は、いわゆるヒエラルキーから、ホラクラシーへと変わっていきます。

「WHY BLOCK CHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?」p181~182より

ホラクラシーになると、理論上はリーダーという存在がいなくなります。

とはいっても、フリーランスのように個々がもくもくと作業すれば1個のプロジェクトが完成するということは現実的に難しいと予想できます。

そこで、ブロックチェーンにより、ホラクラシーが浸透した社会においては、個々のコミュニケーションをまとめる能力の高い人が実質的リーダーとなると本書では予想されています。

ブロックチェーンを用いた具体的なアイデア

ブロックチェーンがホラクラシー的な社会を生み出すのは、ずっと未来の話かもしれません。

なぜなら、それによって職を失う人や、現代の法律が追い付いていないなどの問題があるからです。

現実的には、日常の中でブロックチェーンの技術が普及することで、徐々に市民権を得ていきホラクラシーに至るという流れではないでしょうか。

それでは、今後10年程度の間でブロックチェーンはどのような役割を果たし、我々の社会に浸透していくでしょうか?

本書ではそのアイデアも紹介されています。

【ブロックチェーンで実現可能なアイデア】

  • 医薬品の在庫販売プラットフォーム
  • テレビ視聴をネットワーク化する
  • EV電気スタンドをネットワーク化する
  • クラウドファンディングへの利用

当記事では「EV電気スタンドをネットワーク化する」について紹介していきます。

EV電気スタンドのネットワーク化

現在、SDGsの流れを受け、自動車の動力はガソリンから電気に移り変わろうとしています。

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SDGsとは2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標の事です。

実際にフランスでは2040年までにガソリン車の販売を禁止するとしています。

ノルウェーやオランダに至っては、2025年までの禁止を宣言しています。

自動車業界は世界的にそのような流れのため、日本でも電気自動車の普及が予想されます。

さて、自動車の動力がガソリンから電気に変わると、何がおこるでしょうか?

まず、ガソリンスタンドのような販売モデルは崩壊します。

なぜなら電気自動車の充電には30分から1時間くらいかかり、ガソリンスタンドのような販売モデルでは長蛇の列ができてしまうからです。

そこで、スーパーやコンビニの駐車場などにEV充電スタンドを多く設置することで、ながら充電が主流となっていきます。

すると、全国各地にEV充電スタンドが分散します。

ここで、EV充電スタンドを製造する側とEV充電スタンドの設置場所を提供する人というビジネスモデルの誕生が予想されます。

このビジネスモデルの構築にブロックチェーンが最適です。

また、一般家庭に電力を供給している電力会社あEV充電スタンドを作ると提供する土地の無い人にも良いことが起きます。

利用者がEV充電スタンドを使うと、その代金を電気代として合算して請求されるようになるため、充電の度に決済をする手間が省けるのです。

本書を読んでの感想

「ブロックチェーンの本質は、技術にありません。その思想にあります。」

これは本書の最初の一文です。

私は、本書を読むまでは、ブロックチェーンと聞くとビットコインなど、金融的な文脈の言葉だと思っていました。

しかし、本書を読んでからは、

「ブロックチェーンの本質は、技術にありません。その思想にあります。」

という言葉の意味がはっきりと理解できるようになりました。

また、ブロックチェーンがホラクラシー的な社会の到来を促すとありましたが、実際に世界ではティール組織と呼ばれるホラクラシー的な組織が誕生しています。

日本企業でいえば、「サイボウズ(株)」などがティール組織的な運営をしているようです。

面白いのは、技術としてブロックチェーンが出てくるのと同時代に人間の組織としてホラクラシー的な組織(ティール組織)が誕生していることです。

これが偶然の一致とは思えず、私たちまさに、今の中央集権的社会が壊れ自立分散型社会に移り変わろうとする時代の只中を生きていると確信しました。

そういった時代の変化に対応するために、ブロックチェーンは現代人必修のテクノロジーだと思いました。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ブロックチェーンの概要をざっくりとまとめてみました。

ブロックチェーンのデメリットや、ブロックチェーンの普及を阻むものなどの説明は当記事ではあえて省略しています。

更に詳しく、ブロックチェーンについて学びたい方は是非「WHY BLOCK CHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?」をご一読あれ。

おまけ

「WHY BLOCK CHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか」と一緒に以下も読むと、「本書を読んでの感想」にも書いたように知識が繋がり面白いですよ。

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